相次いで高校に侵入して女子生徒の制服などを盗んだとして窃盗と建造物侵入の罪に問われた元お笑いコンビ「キングオブコメディ」の高橋健一被告(45)の判決公判が9日、東京地裁で行われ、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役3年)の有罪判決が言い渡された。菅原暁裁判官は「長年繰り返した性癖は根深く再犯も予想される」と指摘したが、被害者25人中16人と示談が成立し、14人が寛大な処分を求めたことを考慮して執行猶予が相当とした。

 黒スーツに身を包んだ高橋被告は神妙な表情で直立不動で判決を聞いた。裁判官から「もう裁判所に来ることはないようにしてください」と言われると黙ってうなずいた。閉廷後は傍聴席に向かって約10秒間深々と頭を下げた。

 高橋被告は約20年前から窃盗を繰り返し、立件分だけでも被害者は25人、被害品は約180点とされる。