元関脇旭天鵬の大島親方(41)が29日、東京・両国国技館で断髪式を行った。横綱白鵬(31=宮城野)ら角界関係者のほか、プロ野球千葉ロッテの涌井秀章投手(29)、歌手の小林幸子(62)ら約400人がはさみを入れた。断髪式前には1992年にモンゴルから一緒に来日した元小結旭鷲山のダバー・バトバヤル氏(43)と最後の相撲を取り、白鵬の土俵入りでは太刀持ちを務めた。

 まげに別れを告げた大島親方は「(新しい髪形は)チャラい(笑い)。髪をセットする楽しみがある」と照れる一方で、「お相撲さんは今日で卒業。親方として皆に愛される力士を育てていきたい」と決意を新たにした。現役時代から兄のように慕ってきた白鵬は「学んだことはたくさんある。同じ一門で稽古をつけてもらって、ここまでこれた」と感謝していた。