オスカー女優のジョディ・フォスター(54)にメールを何度も送るなど、ストーカー行為を続けていた女性に対し、フォスターのパートナーであるアレクサンドラ・ヘディソンさん(47)が、裁判所からの接近禁止命令を獲得したことがわかった。(フォスターは2014年、女性写真家のヘディソンさんと同性結婚した)

 米情報サイトTMZによると、セリーン・マーテルアーというこの女性は、ビバリーヒルズにあるフォスターとヘディソンさんが住む家に突然、姿を現した上、フォスターが映画の撮影中だったトロントを訪れ、「私は来月までトロントにいます。警官たちを避けている。ジョディのことが片時も頭から離れない」などとメールを送っていたらしい。

 ヘディソンさんが裁判所に提出した書類によると、この女性が自宅の防犯ゲートでベルを鳴らしたため、インターカムで誰なのか聞くと、「セリーン、あなたは私が誰だかわかってるはずです」と返答。通報により、警官らがすぐに現場に駆けつけたが、逮捕には至らなかったらしい。

 ヘディソンさんはその後、裁判所に女性に対する接近禁止命令を要求し、女性はフォスター、および2人の子供たちを含む家族から100ヤード以内に近づかないよう命じられた。

 フォスターはこれまで何度も、ストーカーに悩まされた過去がある。1981年にロナルド・レーガン元大統領を暗殺しようとしたが、未遂に終わったジョン・ヒンクリーJr.(61)はフォスターにストーカー行為を続け、犯行当日もフォスターに手紙を送っていた。

 ヒンクリーは今年9月、精神科の病院から退院したが、フォスターはヒンクリーの社会復帰を知り、恐れていたと報じられている。(ニューヨーク=鹿目直子)