木の実ナナ(70)が今月13日から15日まで「木の実ナナ コンサート SHOW GIRL@HOMEリターンズ」を東京・下北沢の本多劇場で行う。

 1962年にデビューし、今年で芸能生活55年となるのを記念するもので、現在住んでいる地元下北沢でのコンサートも2年ぶり。「デビューして55年もたつなんて、信じられない。でも、55という数字は大好き。松井(秀喜)さんのファンで、車のナンバーにも『55』が入っているの」。

 「自由の女神が化粧落として」「道」などオリジナル曲から、美空ひばりさんの「愛燦燦」「お祭りマンボ」、石原裕次郎さんの「二人の世界」「銀座の恋の物語」など、昭和歌謡の名曲も歌う。裕次郎さんとはドラマで共演しているが、大ファンだったひばりさんと会ったのは88年の音楽番組『ミュージック・フェア』の1回だけ。「裕次郎さんは本当に格好いい方で、師匠みたいな感じ。ひばりさんと撮ったツーショット写真は私の宝物です」。

 一昨年10月に舞台公演先で転倒し、左大腿(だいたい)骨を骨折した。一時は車いす生活だったが、リハビリで主治医も驚く回復力をみせた。「リハビリは大変だったけれど、今は大丈夫。明るく笑顔で楽しんでもらえるコンサートにしたい」と話した。【林尚之】