日中国交正常化45周年を記念した「松竹歌舞伎 北京公演」(3月18~20日)に出演する中村鴈治郎(58)中村芝翫(51)片岡孝太郎(49)が7日、都内で会見を行った。

 演目は「義経千本桜 鳥居前」「玩辞楼十二曲の内 恋飛脚大和往来 封印切」「藤娘」。15年に開場した劇場「北京天橋芸術中心」で、3日間で5公演行う。

 鴈治郎は「中国の方で歌舞伎を見に来られることは少ないので、こちらから乗り込んでいきたい」と意気込んだ。10年前の国交正常化35周年記念事業では、父坂田藤十郎とともに北京をはじめ4都市回った。鴈治郎は出演する「封印切」について「以前も、見た目というよりドラマのある芝居も大変喜んでもらった。(封印切を)どう受け入れていただけるか大変楽しみ」。

 「鳥居前」「封印切」に出演する芝翫は「ゆくゆくは中国公演が定番になり、毎年は無理でも隔年で必ず1カ月くらいの公演ができ、中国に歌舞伎座ができるくらいの気持ちで務めたい」。

 「藤娘」を踊る孝太郎は「女形舞踊は歌舞伎の基本。基本的なところの美しさ、日本の美を見せたい」と話し、最も安い席で80元(約1300円)という手軽さもアピールした。