日本の音楽シーンに欠かせないプロデューサーで演奏者の森俊之(52)、亀田誠治(52)、佐橋佳幸(55)のトリオ“森亀橋”が企画するライブイベント「Your Songs, Our Songs」が7日、大阪・フェスティバルホールで07年以来10年ぶりに開催され、参加した2500人が盛り上がった。初日のこの日はシンガー・ソングライターmiwaや岸谷香ら豪華8組のアーティストが競演。河村“カースケ”智康を加えた森亀橋バンドの演奏を受け、入れ代わり立ち代わり20曲を歌った。

 佐橋が「なかなかないコラボレーションをやろうと、私たちはいろいろな人に声を掛けて来ました」と話すように、3人が楽曲制作に関わったアーティストが、世代を超えてコラボレーションした。岸谷とトータス松本、片平里菜の3人はボブ・ディランの「風に吹かれて」を故・忌野清志郎さん訳詞版で熱唱、会場から手拍子がわき起こった。岸谷は、miwaとプリンセスプリンセスの「世界でいちばん熱い夏」をデュエット。「娘の世代。私にもこんなかわいい時代があったのかな。プリプリのときは生まれていた?」と尋ねると、miwaは「90年生まれなので」と89年デビューの岸谷を驚かせた。仲井戸”CHABO”麗市はBRAHMANのTOSHI-LOWと、故・桑名正博さんのファニー・カンパニー時代の名曲「スウィート・ホーム大阪」を熱唱、「桑名、歌うめえからよお、この曲はTOSHI-LOWになら任せられると思った」と感慨深げだった。

 最後は男女2人ユニット・グリムスパンキーのボーカル・松尾レミが小学校時代から聴いていたという斉藤和義の「歩いて帰ろう」を、この日マニッシュボーイズとして参加していた本人と出演者で歌い、ステージを締めくくった。

 ライブは小田和正、吉田美奈子らを招いて8日も行われるが、チケットはすでに完売。ライブ音源とバックステージでのインタビューは19日と26日の19時から、FM COCOLOの特番でオンエアされる。