歌手松原のぶえ(55)が2月22日に発売した新曲「十勝厳冬」のPRのため9日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社を訪れた。北海道・十勝地方の厳しい吹雪の中、恋に破れ悲しみに打ちひしがれる女性の気持ちを歌い上げた作品で、スケールの大きい熱唱演歌となっている。

 「女性の究極な思いというか、情念が込められた歌。『あなたに一生逢わないで、この世を過ごせと言うのでしょうか』というところに、心の叫びが込められています」。歌詞だけを見ると暗く感じられるが、31年ぶりに楽曲提供を受けた作曲家・徳久広司のメロディーで「重くならず軽くなりすぎず」という曲調になっている。

 「カラオケで歌う方のレベルが上がってきているので、逆に万人がうまく歌えるものではなく、少し先を行くような歌になっています。『みなさん、ついてきて』というような感じ。裏声を使えない人にぜひ練習していただきたい曲です」と話した。