歌手のASKA(59)が、再三訴えてきた盗聴や盗撮被害について“妄想”だと言われ、反論した。

 13日放送のフジテレビ系「バイキング」は、17日に発売されるASKAの告白本第2弾「700番 第1巻」の内容について触れた。薬物との出会いや溺れていく経緯のほか、6年にわたる盗聴・盗撮のことなどがつづられている。

 ASKAが主張する被害が実際に有り得るのかについて、ITジャーナリストの三上洋氏は「ネットを使って個人情報を抜き取れるウイルスは存在しています」としたが、「ただし、電源を切ったり、バッテリーを外したものから盗聴することはできない」と回答。また、ASKAが講じているセキュリティー対策を破って個人情報を抜き取るためには国家レベルのシステムが必要だとした。

 そうしたことから三上氏は「私が(ASKAから)個人的に相談されたら『妄想です』って言います。残念ながら事実をとらえているようには見えない」と断言。元宮崎県知事の東国原英夫氏も「妄想っていうのは薬をやっている方たちの症状のひとつ」だとし、三上氏の意見に同調した。

 一方、ASKAは同日、「いろんな考え方があります」のタイトルでブログを更新し、三上氏に対し「『バイキング』のコメンテーターで、自称ITジャーナリストは、本を読んでいません。インターネット上の書き込みを、うのみにしているだけです」と批判。「僕の盗聴盗撮は、薬物と出会う2年前から始まりました。その2年間を、妄想と決めつめるのには無理があります」と反論した。

 また、ASKAは今回の告白本について「僕は、この本を『告白本』『暴露本』とは、位置づけしていません。これは『私小説』です」と説明した。