1月スタートの連続ドラマ、TBS系「カルテット」(火曜午後10時)の21日最終話の平均視聴率が9・8%(関東地区)だったことが22日、ビデオリサーチの調べでわかった。初回は9・8%、第2話は9・6%、第3話は7・8%、第4話は7・2%、第5話は8・5%、第6話は7・3%、第7話は8・2%、第8話は9・5%、第9話は自己最高の11・0%だった。

 同ドラマは、松たか子(39)満島ひかり(31)高橋一生(36)松田龍平(33)の豪華実力派俳優4人による大人のラブストーリー。ドラマ「最高の離婚」、「Woman」などを手がけたヒットメーカー、坂元裕二氏の完全オリジナル作品で、カルテットを組み、冬の軽井沢で共同生活を送ることになった男女の恋模様が描かれた。

 “めんどくさい”家森の「唐揚げレモン論争」や繊細なすずめの「みぞみぞしてきました」など、ハイセンスなセリフの掛け合いや、舞台のような濃密なやりとりが、独特の世界観を生み、ネットを中心に高い支持を集めた。視聴率は社会的ブームとなった前クールの「逃げ恥」ほど高くなかったが、放送終了後にはツイッター上で「カル(テット)ロス」をつぶやく人が続出するなど、視聴者の記憶に残るドラマとなった。

 最終話は、前話で真紀(松たか子)が警察に出頭したことで、バラバラになったカルテット・ドーナツホールの1年後を描いた。真紀が週刊誌に「コロッケデート」などと書かれた記事を見た別府(松田龍平)が、家森(高橋一生)、すずめ(満島ひかり)にドーナツホールの解散を提案するなど物語は急展開。そして、すずめが預かったバイオリンを返すために真紀を探そうと提案。真紀を軽井沢の別荘に連れて帰るシーンでは、高橋が松を後ろからハグした“バックハグ”が、ネット上で大きな話題となった。