国内女子ツアー「サントリーレディス」初日(8日、兵庫・六甲国際GC=パー72)、上田桃子(30=かんぽ生命)は、今シーズン限りでの引退を発表した宮里藍(31=サントリー)とラウンド。

「私が先に感情的になってしまって、藍ちゃんに迷惑をかけることだけは絶対にしてはいけない」との気持ちで臨んだこの日のラウンド。最終ホールのティーショットまでは平常心を保ち続けたが、最後に我慢ができなかった。

 先に2打目を打った藍がピン奥に乗せたのを見て「すごくいい所に乗せてたので、本当は(バンカーを避けて)左から行きたかったんだけど…」バンカー越えでピンに向かって攻めたのがわずかにショートしてバンカーへ。

 それでも2メートルを入れてパーセーブしたが「最後のパーパットは(藍と)4日間一緒に回りたいという気持ちで打った」と振り返った時には、涙があふれ出た。

 貴重なパーセーブで藍と同じ2アンダーでフィニッシュ。4日間大会のため、2日目の同組は確定しているが、成績順でペアリングが決まる3日目以降の決勝ラウンドへ向け、まずは「第1関門」を突破した。