国内女子ゴルフツアー「サントリーレディス」最終日(11日、兵庫・六甲国際GC=パー72)、通算15アンダーで今季3勝目を挙げたキム・ハヌル(28=韓国)は「疲れたけど、本当にうれしい」と笑顔を見せた。

 2位に3打差をつけてのスタート。「今日は2つか3つ伸ばせば勝てると思っていた」と予測していたが、堀琴音(21=東芝)が15番までに4バーディーを奪って追い上げてきた。1打差に迫られて迎えた16番パー3はともにボギーとし、17番パー5では2打目を大きく左へ曲げ、大トラブルかと思われた。

 ところが、木に当たったボールはフェアウエーのど真ん中へ戻ってくる幸運。「こういうことがあると勝てると思った」。97ヤードからの3打目を30センチにつけてバーディーを奪い、勝負を決めた。

 他に複数勝利した選手がいない状況で3勝目を挙げ、シーズン前に掲げていた目標を達成。賞金レースも2位に3000万円超の差をつける独走状態だが「秋に大きい賞金の大会もあるから賞金女王のことはまだ考えていません」とあくまで慎重だ。

 当面の目標は「(韓国でも)シーズンで3勝以上したことがないので、まずは4勝目を目指したい」。スマイルクイーンの勢いは止まりそうにない。