女優の米倉涼子(41)が、12年に主演した全編英語版のミュージカル「CHICAGO(シカゴ)」を振り返り、涙を見せる一幕があった。

 米倉は30日放送のNHK「4時も!シブ5時」にVTR出演。タレントのクリス松村によるインタビューに応じた。“強い女”のイメージが強い米倉だが、芸能界入りしてモデルとして活動していた当時は「こんなにポジティブというか、こんなに前向きな人じゃなかったんですよ。どちらかと言うといじめられてる」と、正反対の性格だったという。「あの人は何を考えているんだろうってずっと思いながら『すみません』とか『ごめんなさい』をずっと言っていた。人のこういう(ヒソヒソ話)が全部、自分のことだと思ってたんです」と、周囲を気にしすぎてネガティブだったという意外な一面を明かした。

 しかしある時ふと「こんなにイジイジしても答えは見つからない。自分からアピールして、自分の夢とか幸せをつかまないことには誰も幸せを持ってきてくれない」と思い至り、迷路を抜け出せたという。その後、女優に転身して活躍。12年には米ブロードウェイの舞台に立った。

 その終演後に観客からスタンディングオベーションを受け、クリスから「ニューヨークの方は興奮していましたよね」と水を向けられると、米倉は「(いっぱいいっぱいで)それも覚えていなくて、最後に『お母さん、ありがとう』って言わなきゃって思ってて……」と当時を思い返しながら目に涙を浮かべた。

 ただ、12年の公演については「やりきれた感がなかった」と米倉。今年7月から再び同ミュージカルで2度目の主演を務めるが、「(シカゴは)私の一生の夢。かなってるんですけど、かなえきれてない気がして。だからずっと追いかけてるのかな、『シカゴ』がある限りは」と語った。