THE ALFEE高見沢俊彦:小説家デビュー 70年代が舞台の青春物語

小説家デビューする「THE ALFEE」の高見沢俊彦さん
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小説家デビューする「THE ALFEE」の高見沢俊彦さん

 3人組バンド「THE ALFEE」の高見沢俊彦さんが初めて執筆した小説が、22日発売の「オール読物」(文芸春秋)9月号に掲載されることが、分かった。タイトルは「音叉(おんさ)」で、1970年代が舞台の青春小説という。

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 執筆の経緯について、高見沢さんは「『小説を書いてみませんか?』と編集の方からのストレートなオファーが自分の背中を押しました。常々文章は書きたいと思っていましたが、小説は自分には無理だろうと諦めていました。その後、編集の方と直接お会いして話を進めていくうちに、『音楽畑で長年やってきた自分ならではの表現もあるのでは?』と思い書き始めましたのが『音叉』です」と説明。

 小説にはバンドが登場するが「物語は70年代のロックを中心にした青春群像がテーマですが、あくまでもこれは創作であり、実話でも等身大の自分でもありません」と語り、「今後の展開は現在さまざまな発想が渦巻いています……。個人的には小説という新しい扉を、わくわくしながら開けていきたいと思っています」とコメントしている。

 「音叉」はプロデビューを目指す若者の恋と葛藤を描いた作品。1973年、私立大学に通う風間雅彦は、高校生のころから同級生とバンド「グッド・スメル」を組み、ギターを弾いていた。バンドはアマチュアコンテストでの準優勝がきっかけでプロデビューを持ちかけられていたが、レコード会社からデビューの条件としてあることを言い渡される。やりきれない気持ちを抱えて夜の新宿に足を向けた雅彦は、忘れられなかったある人物と再会する……という展開。「THE ALFEE」結成45周年を迎える2018年夏に向け書籍化を目指すという。

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