米バラエティ誌は16日、製作内部関係者の話として、トム・クルーズ(55)が新作「ミッション・インポッシブル 6」の撮影中、スタントの失敗により足首を負傷したため、10月に終了予定だった撮影が12月まで延長されたが、来年7月とされている公開予定日に影響はないようだと報じた。

 同関係者はまた、クルーズのシーンを後回しにして撮影するなどの工夫をすれば、撮影が予定通り終了する可能性もあるとしている。

 クリストファー・マッカリー監督もイギリスの映画雑誌エンパイアのインタビューで、撮影がどのぐらい中断されるかは未定であるものの、「今の状況を見る限り、公開予定日にまったく影響はない」と語っている。

 今年4月にパリ市内でクランクインした同作品だが、前作でもメガホンを取ったマッカリー監督によると、アクション・シーンの撮影はほぼ終わっており、激しいシーンの撮影はあと一つを残すのみという。「幸いなことにそのシーンも、トムが負傷した足首に負担がかかるシーンではない」と語っており、残りの撮影はスムーズに進みそうだという。

 建物から建物へと飛び移るスタントシーンの撮影中に、壁に激突したクルーズは事故の後、監督が必要なシーンを撮影できたかどうかを心配していたというが、マッカリー監督は「彼が横になって足首を冷やしている間に、撮影したショットを見せてやったら、”すごくクールなショットだ!”と感心していたよ」と語った。

(ニューヨーク=鹿目直子)