Hey!Say!JUMP山田涼介(24)が18日、都内で、主演映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(広木隆一監督)の完成披露試写会に出席した。

 原作は「東野圭吾史上最も泣ける」と名高い小説。山田演じる主人公の敦也と友人の翔太(=村上虹郎)幸平(=寛一郎)が、かつて悩み相談を受けることで知られていた「ナミヤ雑貨店」に忍び込み、32年前に書かれた悩み相談の手紙を受け取ったことから物語は始まる。

 出演が決まってから原作を読んだという山田は「2時間にまとめるのは無理なんじゃないかと思いました」と明かしたが、「脚本を見たらきれいにまとまっていたし、熱い思いが伝わってきました」と、原作の感動そのままに納得の映画ができたことを喜んだ。

 「ナミヤ雑貨店」店主の浪矢役には、西田敏行(69)が出演。「日本映画会の才能が集まった作品。ここにいない人たちは(役者を)辞めた方がいい」と冗談を交えて笑いを誘った。その上で、山田、村上、寛一郎の3人について、「山田君は『エデンの東』のジェームズ・ディーン。虹郎君は『灰とダイヤモンド』のツィブルスキ。寛一郎君は『善魔』の三国連太郎さん(=寛一郎の祖父)。日本のマーロン・ブランドと思っていた人です」と、それぞれを名優に例えてたたえた。

 大先輩からうれしい言葉をもらったが、山田は「パンフレットに『(共演した)林遣都君がジェームズ・ディーンに重なった』って書いてあったじゃないですか!」とするどく指摘。西田は「林君は『理由なき反抗』のジェームズ・ディーン」と釈明し、笑いを誘った。

 共演は尾野真千子、門脇麦ら。10月12日から開催される釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門への正式出品が決まったほか、韓国、中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシアでの公開が決まっている。