モデルでタレントのはな(45)が4日、都内で、国宝応援プロジェクト発足式に出席し、国宝応援大使に任命された。

 今年は「国宝」という言葉が誕生した古社寺保存法制定から120周年の国宝イヤー。10月には、41年ぶりに京都国立博物館で特別展覧会「国宝」が開催される。同プロジェクトは「国宝は国の宝であり、国民の宝」ということを再認識してもらうべく、小学館、JR東海、日清食品、日本出版販売が共同で発足させた。

 はなは上智大学時代に美術史を専攻したいわゆる「仏像ガール」。この日も「私の国宝界のダーリンは東寺の帝釈天様」といい、「最近午後3時にランデブーしている。立体曼荼羅(まんだら)に西日が入って、その日差しに包まれる帝釈天様が本当にかっこよくて」と仏像愛を語った。「興福寺で阿修羅(あしゅら)様を始め八部衆が全員集まって奈良時代当時の配置で公開されるので、その特別公開にもいきたい」などと続けその深すぎる仏像愛を見せつけた。

 国宝の魅力は「作品の余白にある」という。「作家の思いや技術とは別に、後世の私たちが作品の前に立った時に想像できる余白、そういった空気に包まれているのが国宝かなと思います」といい、「国宝と聞くと身構えてしまう人が多いと思いますが、そうでなく、自分だけのストーリーを紡ぐ楽しさを皆さんにも味わっていただきたいと思います」と力説した。