お笑いコンビ、笑い飯の哲夫(42)と、お笑い芸人加藤アプリ(33)が7日、日刊スポーツ新聞社東京本社を訪れ、所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーと鳥取県湯梨浜町の共同企画で収穫した二十世紀梨をPRした。

 実家が農家で、農業知識が豊富な哲夫が指南役となり、4月に同町に「笑い飯・哲夫農園」を開園。JA鳥取中央東郷果実部の寺地政明さん(61)らに指導を受けながら、加藤が住み込みで世話を行い、収穫までこぎつけた。

 農園内の11本の木から約2800個の梨が収穫できたといい、加藤は「近くにある師匠(寺地さん)の農園よりも実が大きくて『どうしたもんか。憎たらしいな』と言われました」と笑顔。早朝からの間引きや草刈り、袋掛けなどの作業をほぼ1人でやり通したといい「僕は身長が165センチぐらいしかないんですけど、梨の木は低くて、ちょうどいい身長だと言われていました。そこまで苦労を感じたわけではなく、楽しく作業ができました」と充実感をにじませた。

 1年のみの住み込み予定だが、地元住民との交流で後ろ髪を引かれる思いもあるようで「本当に湯梨浜はいいところ。僕が住んでいる30人ぐらいしかいない集落のみなさんは人が良くて、毎日家に(ご飯を)食べに来いとか、とてもよくしていただいた。事務所がいいのであれば、ここに骨をうずめたいという気持ちもでてきた」と話した。

 哲夫からは「最初は手より口の方が動いていたけど、7月に会ったときは、すごく成長していて、特に膝が農家の人の膝になっていた。会う度に汚い手になっていて、ほほ笑ましいし、住み込むってすごいなとあらためて思いました」とその成長ぶりを評価。続けて「二十世紀梨は、19世紀に開発されて、来世紀にもおよぶおいしさということで、この名前になった。さらに加藤アプリ君には頑張ってもらって、二十二世紀梨を開発してほしいですね」と話し、加藤は「哲夫農園の味をさらに広めて、偉業を成し遂げたいですね」と意気込んだ。

 収穫した梨は地元での販売などのほか、8日13時からは東京・新宿のルミネtheよしもとでも即売会を行う。加藤は「関東では青梨の感覚というのがないかもしれないですけど、二十世紀梨は、みずみずしくて、甘みと酸味のバランスがいい。青梨は皮ごといけますし、酸味がある梨は珍しいと思うので、ぜひ食べてもらいたいです」と話した。