ロックバンド「カブキロックス」のボーカル氏神一番が、詐欺で総額約8000万円の被害に遭った過去について明かした。

 氏神は14日深夜放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」に出演。バンドブームだった90年代に活躍し、絶頂期には印税やCM出演料などをあわせて最高月収は1000万円だったという。大金を得たことでサイドビジネスを始めたが、トラブル続きだったと振り返った。

 25年前には友人の勧めで当時流行っていたモツ鍋店を経営することに。「(その友人から)『良いモツが入りますから、全部やりますから店に来なくてもいいですから』って言われたので、全部開店資金を渡した」と、店のデザインから設計、食材の契約まですべて任せていたところ、オープン当日になって、料理人やアルバイト店員は揃っているにも関わらず「肝心のモツが届かなかった」。2000万円の開店資金をその友人に持ち逃げされていたことがわかり、結局1度もオープンしないままに廃業したと明かした。

 その後は東京・目黒にレストラン・バーをオープン。以前の反省から全部自分で運営しオーナーとして毎日働いていたという。経営が軌道に乗ると「そろそろ良いかなと思って、一応ツアーとか行かなきゃいけないしレコーディングもあるから、『頼むよ』って店長に任せて…」と音楽活動を再開。するとツアー中に店では無銭飲食被害が頻発していたという。「なんかおかしいなと思ってたら、店長が友だちを呼んで毎晩ドンチャカやってたわけです。高い酒を飲んで」と、被害額は800万円におよび店は10カ月ほどで潰れたと明かした。

 さらにその後も、知人の投資会社社長から勧められて音楽スクールを開校。「5000万円預けておくと金利が8~9%つくんですよ、月に50万円くらい。最初はちゃんと(利息が)入ってきていた」というが、その投資会社は1年ほどで経営破綻。社長が亡くなったこともあり投資金を取り戻すことはできなかったと明かした。