歌手工藤あやの(23)が27日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社を訪れ、4日に発売した「恋ごよみ」特別盤をPRした。4月にリリースしたシングル「恋ごよみ」のほか、松田聖子の「風は秋色」、中森明菜の「セカンド・ラブ」、山口百恵の「秋桜」という3曲をカバー。「恋ごよみ」のメイキング映像などを収録したCDとDVDの2枚組だ。

 70~80年代の名曲に挑戦し「聞いたことはあっても、いざ歌うときにどう表現したらいいのか試行錯誤で歌っている」と明かすが、40~50代の新たなファンが目に見えて増えたという。「セカンド・ラブ」の有名な歌詞の一部「あなたのセーター 袖口つまんで」にならって、セーターを着てきたファンから「袖口をつまんで写真を撮って」とリクエストされることもあったという。

 「これまでは『孫みたいでかわいいね』という感じで応援してくださる方が多かったんですが、今回は歌に引き寄せられて来てくださる人が増えました」

 16歳のときに新人歌手発掘オーディション「弦哲也・北区(きた)の演歌座2010」で大賞を受賞。ただ、「演歌は好きなんですけど、私が歌うと節が回らないので…」。今回のカバーのように歌謡曲の方が「素で歌えている」と話す。

 山形出身だが、ラジオ大阪の番組に毎週レギュラー出演し、大阪にファンが多い。11月8日には堺市の「おおとりウイングス」でキャンペーンを行う。