中村橋之助あらため8代目中村芝翫(しかん=52)が5日、襲名披露興行「吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」(12月1日初日、ロームシアター京都)の成功祈願祭を八坂神社と平安神宮で行った。

 祈願後、国生あらため長男中村橋之助(21)、宗生あらため次男中村福之助(20)、宜生あらため三男中村歌之助(16)の親子4人は知恩院南門前から人力車に乗車。岡崎公園までの約2・3キロの「お練り」をした。

 芝翫は「本日はたくさんお集まりいただきありがとうございます。歌舞伎ファンの皆様はもちろん、今年はロームシアター京都という新しい劇場で公演しますので、ぜひ若い方、新しいファンの皆様にもご覧いただきたいと思っております」と話した。

 橋之助は「昼の部『寿曽我対面』で大役の曽我五郎を勤めます。顔見世興行でこんなに大きなお役をさせていただけることをうれしく思っております」。福之助は「この1年の成果を京都で見ていただければと思っております。襲名が終わっても期待してもらえる役者でありたいなと思います」と意気込んだ。

 歌之助は「『寿曽我対面』で八幡三郎、『俄獅子』で鳶頭を勤めます。勉強させていただきながら、精いっぱい精進いたします」と抱負を語った。