「『蜜蜂と遠雷』リーディング・オーケストラコンサート〜コトダマの音楽会〜」の制作発表が15日に都内で行われ、橋本良亮(A.B.C-Z)、家入レオ、ソプラニスタの木村優一、音楽家の千住明、指揮者の澤村杏太朗、ピアニストの川田健太郎、西本夏生が登場した。

家入レオ

家入レオ

同作は、直木賞・本屋大賞を受賞した恩田陸の同名小説を朗読劇にする。音楽コンクールを題材に、若きピアニストたちの才能や運命を描いた同作を歌と朗読で表現しながら、千住によるオリジナル楽曲や、作中のクラシック楽曲をピアノやオーケストラによって表現していく。

2017年を表す一文字を聞かれた橋本&家入。橋本が「急ですね」と驚きつつ「僕は、漢字の"五"かな」と答えると、家入が「私も!」と同意し、2人でハイタッチする。さらに橋本が「5周年なんですよ」と明かすと、家入が再度「私も!」と返し、もう一度ハイタッチ。すでに息ぴったりの様子を見せた。

橋本は「シングルを2枚出したり、アルバム出したり、ライブツアーもやったり、いい年だなと思いましたね」と2017年を振り返って満足げな様子。家入も「私も17でデビューして5周年を迎えて、ベストアルバムをリリースして、演技にも挑戦させていただいたり。5周年だからこそいろんなことに踏み切れた」と感謝を表した。

地元が熊本県だという木村は、2016年に起こった熊本地震を踏まえ、「今までは自分のために音楽をやっていたんですけど、音楽で地元の皆さんに貢献できないかと試行錯誤した1年」だったと2017年を振り返る。「私も熊本の皆さんに支えられ、私も熊本を支えた」と、"支"という字をあげた。

また橋本が「ちなみに千住さんは……」と振ると、「僕は、三十二ですかね」と答えた千住に、周囲から「一文字で」と総ツッコミ。千住は改めて「"忍"ですかね。大人になった感じで」と答え、「若い人たちをどんどんピックアップして出したい。裏方をやる感じで」と意図を説明した。作曲家の平尾昌晃さんが亡くなったことも触れ、「平尾先生とも代替わりで、JASRACの理事を頼むよと言われたことを感じます。バトンを渡された分、そういうことをしていく順番だなと思って、いろんな役目を引き受けた」と振り返り、「継承していく」ことがテーマだと語った。

今回の舞台で千住からのバトンを渡される橋本は「もちろん頑張りますよ。千住さんの作った曲をどれだけ表現できるかが戦いですね」と意気込む。ピアニストたちは現在、血を吐くような努力を行っているというが、橋本が「血、吐くかなあ?」と疑問を口に出すと、周囲からは「楽しんでそう」というコメントが。橋本は「本当に楽しみにしてますね」と頼もしい姿を見せた。