俳優中村蒼(26)が9日、都内で、主演するBSジャパンの連続ドラマ「命売ります」(13日スタート、土曜午後9時)の会見に出席した。

 三島由紀夫原作の小説を初映像化。経歴に何不自由ない男が自殺を思い立つも失敗し、命を売る仕事を始める物語。中村は命に執着しない主人公、羽仁男(はにお)を演じる。三島と親交のあった、美輪明宏が劇中のナレーションを務める。

 命を商売にする役柄について「どう演じたらよいか悩んだ」という中村。「回を追うごとに人間味が増して、理解するところが増えました。今は愛すべき人間です」と笑顔を見せた。

 同ドラマは毎話登場するゲストも見どころの1つになっている。中村は、第6話に出演する大地真央(61)を「住むところが僕と違う人」と表現した。撮影中に見えた牛丼チェーンを指し「『あの牛丼屋入ったことありますか?』って聞いたら、『ない。食べたこともない』って。ケータリングにあるお菓子とか、名前すら知らなかったり」と大地とのやりとりを明かした。「僕の想像してた通りの大地さんでうれしかったです」と笑った。

 中村のほか、前田旺志郎(17)田口浩正(50)YOU(53)田中泯(72)ドラマ主題歌を手掛けたロックバンド、人間椅子の和嶋慎治(52)が出席した。