フジテレビ「とくダネ!」は、過去に放送した2つの特集について放送倫理・番組向上機構(BPO)から「放送倫理違反があったと判断した」との意見を受け、9日放送内で謝罪した。

 梅津弥英子アナウンサーは「『とくダネ!』では今回の決定を重く、且つ、真摯に受け止めております。去年の問題発生から取り組んでいますが、今後さらに再発防止の意識、ならびに刑事事件に対する専門知識を高め、信頼できる番組作りに努めてまいります。よろしくお願いいたします」とし、小倉智昭キャスターとともに頭を下げて謝罪した。

 同番組は昨年7月27日放送「医療PJ『さい帯血医療』“医学博士”が“ヤミ治療”に関与か」で、医師免許のない松山市の民間研究所理事長が患者を診断したなどとして逮捕された事件を放送時、容疑者とは別人のインタビュー映像を使用。また、同8月28日放送の「父親は元京都府知事 エリート府議を美人妻が“DV告訴”」では、京都府議の男性が書類送検される前に、書類送検されていたように報じていた。