歌手成世昌平(64)が4日、都内で30周年記念コンサート「昌平のおもろい唄の世界」を行った。

 イベントは歌唱ではなく、民謡「三十石船舟唄」を落語仕立てにアレンジした作品でスタート。約30分に及ぶ語りの途中で、「元もとは、はなし家になりたかったんです。高校時代、桂米朝師匠に手紙を書いて弟子入りをお願いしたけど『あなたは母1人子1人。食べていけないから止めた方がいい』と断られた。そこで、島津製作所に入社したら、そこで民謡と出会ったんです」と、歌の世界に入ったきっかけを振り返った。

 その後はヒット曲「はぐれコキリコ」など20曲を披露。「50周年でまた会いましょう」と笑顔を見せた。

 ステージの途中では、長女で大阪を中心に活動している歌手Chizu(28)も登場。「オレンジのマニュキア」「美しの里」を歌唱し、愛する父の30周年に花を添えた。