指揮者小澤征爾(82)の事務所は8日、小澤が大動脈弁狭窄(きょうさく)症と診断され、入院したことを明らかにした。治療と精密検査で約1カ月間入院する予定という。

 3月に予定していた京都、愛知、東京でのオペラ計4公演の指揮は降板し、デリック・イノウエが代役を務める。

 事務所によると、小澤は2月27日に体調不良を訴え、病院で検査したところ、今月2日に大動脈弁狭窄症と診断された。

 小澤は「本当に申し訳なく、心から深くおわび申し上げます。とても残念な気持ちでいますが、今は治療に専念し、体力の回復に励みたい」とのコメントを出した。

 指揮者の変更による公演チケットの払い戻しはなく、おわびとして来場者に公式プログラムを渡すという。問い合わせは専用ダイヤル、(0120)002201。