第10回WOWOWシナリオ大賞受賞作『ドラマW 食い逃げキラー』(3月21日 WOWOWプレミア 20:00~)の記者会見が13日、東京・赤坂の同局で行われ、青柳翔、松本穂香、浅香航大、中前勇児監督が出席した。

食い逃げキラー

左から松本穂香、青柳翔

同ドラマは、昨年受賞した「第10回WOWOWシナリオ大賞」の大賞を受賞した舘澤史岳の『食い逃げキラー』を『天皇の料理番』や『銀と金』の中前勇児監督が映像化。食い逃げに悩まされるファミリーレストランを、元陸上選手の花形スター・川谷省吾(青柳翔)が救うヒューマン・コメディとなっている。

主演の青柳は「『食い逃げキラー』と聞いて、インパクトのあるタイトルだと思ったし走る量が多いのかなと思いました」と脚本の感想を述べて「監督には走らされました(笑)。海に飛ぶシーンがあったんですけど、それはすごく大変でしたね(笑)。無事にケガもしないで最後まで走るのも仕事だと思って、皆さんのケアをいただきながら走り切ることができてよかったです」と安堵した表情。食い逃げ犯に悩むファミレスで働くアルバイトの高瀬千秋役の松本は「千秋がすごくテンションの高い女の子で、私自身どちらかと言うと静かだねと言われガチなので、テンションの高さを維持するのがちょっと大変でした。でも楽しかったです」と満足げだった。

また、この日は「第1回WOWOW新人シナリオ大賞授賞式」も行われ、大賞には『赤いトマト』の圓岡由紀恵さんが受賞。圓岡さんは「この物語はある記事を読んだことがきっかけでした。福島から自主避難している母親と子どもの話で、福島に残っている夫とは離別しているという内容でした。原発事故の影響で離れ離れになった家族がいる、それがこの物語の出発点でした」と受賞作を説明し、映像化されることについては「脚本家を目指した時から映像化は大きな目標でした。物語が映像を通して伝わる機会をいただき、これからも頑張っていこうと思っています」とさらなる活躍に意欲を見せていた。

なお、大賞以外には優秀賞にNOINOさんの『姉とおはぎ売れ残り中』、藤澤浩和さんの『FOREVER 14(フォーエバー フォーティーン)』、伊藤竜也さんの『ぼっちのエース』がそれぞれ受賞した。