吉川晃司(52)が全編ほぼ無言の異色の役柄に挑戦する。WOWOW「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」(7月放送予定)に主演する。信義を貫き、一切口を利かないまま城内に居座る謎の御書院番士の六兵衛と、六兵衛排除を命じられた下級藩士、加倉井の交流を描く。

 加倉井は上地雄輔(38)が演じる。六兵衛がしゃべらない分よく話す。10ページ近く話し続ける場面もある。上地は「むちゃくちゃ大変。(セリフ覚えは)受験生みたい」。名門横浜高校野球部で捕手だったこともあり、野球のバッテリーに例え「投手の変化にどう気付き、どうボールを返してサインを出すか。不思議がったり感動したり視聴者と同じ目線で演じようと思ってます」。吉川は上地について「アスリートなので非常にウマが合う」。