羽生「幸せ」サプライズで滑った!GPシリーズ参戦も明言「出たい」

 平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪2連覇を成し遂げた羽生結弦(23)=ANA=が13日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで、凱旋報告会にあたるイベントで、自身がプロデュースしたアイスショー「Continues ~with Wings~(コンティニューズ ウィズ ウイングス)」に出演した。2月25日の平昌五輪エキシビション以来47日ぶりに氷上での姿を見せ、ジャンプはなしでプログラムも披露。自身が影響を受けたという06年トリノ五輪王者、エフゲニー・プルシェンコ氏(ロシア)らとともに会場を沸かせた。また、来季のGPシリーズ参戦を明言し、試合出場へ意欲を見せた。

 羽生劇場だ。滑って、走って、しゃべって、笑って。最後はサプライズまで用意した“独壇場”で会場を魅了した。「企画したショーを完成できてよかった」。1万人近いファンが集う会場がくれた「おめでとう」の声援に「この世界に生まれてきて幸せ」と、滑る喜びをかみしめた。

 47日ぶりの氷上での姿は想像以上にパワフルだった。最大の驚きはショーの最後。サプライズで登場し、過去のプログラムを披露した。

 当初は足の状態からトークのみの出演だったが「五輪の前よりも足首はいい状態。ステップやスピンは痛みを感じることなく滑れる」と3週間の安静を経て、順調な回復ぶりを笑顔で告白。8歳から11歳で滑った「ロシアより愛をこめて」、シニア1年目のフリー「ツィゴイネルワイゼン」、平昌五輪を含め3季滑ったSP「バラード第1番」をジャンプなしの形で演じた。

 ショーを作り上げる過程を経て、五輪後に抱いていた思いにも変化が生じた。「五輪が終わった後は達成感とか幸せという単語が多く出て、どうするかわからないと言っていたが、今は意欲的に試合に出たい」と、最前線で戦い続けることを明言。GPシリーズについても「今のところそういうふうに思う」と、出場への姿勢を示した。

 プログラムは未定だが「自分がやりたい、見せたいと思うプログラムを選曲したい」。五輪2連覇を成し遂げたヒーローとして、新たな魅力をまとった羽生結弦として、王者は拳を握り続ける。

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