ヒップホップグループ・RHYMESTERの宇多丸が、20日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』(毎週月曜~金曜 18:00~)の映画批評コーナー「ムービーウォッチメン」にて、爆笑問題・太田光の監督作品を批評した。

太田光

太田光

「ムービーウォッチメン」は様々なカルチャーに造詣が深い宇多丸が映画を自腹で鑑賞し、その感想を生放送で語り下ろす人気コーナー。20日の回では、稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の3人が主演する映画『クソ野郎と美しき世界』が語られた。

草なぎが出演するエピソードの監督を務めた太田は、かねてより宇多丸について言及しており、2月27日深夜放送のTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』(毎週火曜25:00~27:00)では、「あいつ、文句しか言わねえだろ。ボロクソに言ってもいいけど、絶対に取り上げるように、約束してほしい」とけん制。

さらに、4月3日放送の『アフター6ジャンクション』では、CM中にエアガンを持った太田が乱入し、「映画撮ったから忖度しろよ、宇多丸」と言ったことも明かされた。

そんな宇多丸は『クソ野郎と美しき世界』について、「本人から直接プレッシャーかけられたからとか、忖度したから言ってるんじゃなくて。マジな話、今回のパートの中では、太田光さんが監督したパートが映画的に温度が上がる部分がもっとも多かった。(太田が初監督を務めた)27年前と比べて感動的な成長ぶりと言っていいと思います。本当にすばらしい」と評価するコメント。

さらに「草なぎ剛さんの役者としての上手さと存在感が圧倒的。最初の顔のアップのカットのすごみと色気は半端ない。あの1カットだけで相当この映画、価値がぐっと上がったと思う」と草なぎの演技力も合わせて評価した。

また宇多丸によると、草なぎが演じたキャラクターは「太田さんの持ち味でもあるんですけど、自然なユーモア交じりのやさぐれ感がとても魅力的になっていて、それを映画的に成立させている」とのこと。

ただその一方で、「映画としてこういう見せ方するとあか抜けないんだけどな、みたいなところも少なくない」と明かし、「他にも色々あるんですけど、後は太田さんに直接会ったときに言います」と語っていた。