俳優の吉田鋼太郎さんと藤原竜也さんが出演した舞台「アテネのタイモン」の裏側に密着した番組「蜷川幸雄から受け継いだシェイクスピア全37作 完全上演へ向かって 密着×舞台『アテネのタイモン』」が29日、WOWOWで放送される。同舞台は、2016年に死去した舞台演出家・蜷川幸雄さんの後を継ぎ、吉田さんが演出を手がけた作品で、番組では舞台の稽古(けいこ)風景のほか、WOWOWがこれまで取材してきた蜷川さんのインタビュー映像も放送される。
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蜷川さんがシェイクスピア全37作品の完全上演を目指して立ち上げ、これまで32作品を上演した「彩の国シェイクスピア・シリーズ」を、吉田さんは「アテネのタイモン」で再び始動させた。同舞台には、吉田さん、藤原さんのほか、柿澤勇人さん、横田栄司さんらが出演した。
番組では舞台の稽古風景のほか、吉田さんと藤原さんが同舞台への思いや、蜷川さんとの別れについて語る様子が放送される。吉田さんは「蜷川さんの後を継いだ第1作目という責任感と緊張感と不安が予想以上に大きかったので、なかなか大変でした。出演の藤原君や横田君もすごいものをぶつけてくる方々なので、稽古をしたいという思いと、途中で何度も辞めたいなとも思いました。めったに無いのですが、家に帰ってもビールを半分も飲めない、ご飯も喉を通らない状態が3週間続いています」と舞台に大きなプレッシャーを感じていたことを明かしている。
藤原さんは「恐ろしいぐらいの稽古を受けてきたので、必死に、蜷川さんに失礼のないように全力で向き合うしかないかな。なんでもやってみないと、何のために稽古場に来ているんだって思うし。とにかく、稽古でできないことは本番でもできないから、可能性を探って深めていくっていうやり方が正しいと思ってます」と舞台に懸ける思いを語っている。
番組はWOWOWライブで29日午後1時放送。
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