米芸術科学アカデミーは3日、性的暴行裁判で有罪となった米大御所コメディアンのビル・コスビー(80)と、映画界の巨匠ロマン・ポランスキー監督(84)を追放したことを発表した。

 ニューヨーク・ポスト紙によると、アカデミー理事会は1日、組織の運営基準に従い、2人の追放について票決したとの声明を発表。「理事会は人間の尊厳を尊重するアカデミーの価値観を、会員たちに維持するよう求める倫理的基準を促進して行きます」とコメントした。

 50人以上の女性たちから性的暴行の告発を受けていたコスビーは先月26日、2004年に女性に薬を飲ませた上、性的に暴行した容疑で有罪となり、ポランスキー監督は39年前、13歳の少女をレイプした容疑で有罪となっている。

 アカデミーは昨年10月、レイプやセクハラ告発が相次いでいたハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏(66)を追放した。(ニューヨーク=鹿目直子)