東西の林家2人、林家たい平(53)と林家菊丸(43)が出演する「第2回たい平・菊丸二人会~東西林家の華の競演~」(6月26日、大阪・天満天神繁昌亭)の記者発表が30日、大阪市の上方落語協会会館で行われ、菊丸が出席した。

 今年はたい平が「おかめ団子」、菊丸が「立ち切れ線香」などを披露する。大阪公演を心待ちにしているというたい平が選んだ「おかめ団子」は人情話で、「(たい平さんの)芸風は爆笑話が多いので、珍しい。驚いています」と菊丸。「男女がハッピーエンドを迎える『おかめ団子』に対して、男女が結ばれない話の『立ち切れ線香』を選びました」と二人会ならではの演目選びを話した。

 この日不在だったたい平は「大阪で、どれだけ自分の芸が受け入れられるか楽しみ。また去年とは違う2人の響き合いを楽しんでいただけたらうれしいです」とコメントを寄せた。

 菊丸はたい平について「笑いの取り方がうまい。サービス精神旺盛で、お客さんをすぐつかむし、呼吸の合わせ方もうまい」と刺激を受けていると話し、「楽しみです。1+1が2ではなく、5にも10にもなるように」と意気込みを語った。

 脳梗塞を患い、療養中の師匠・林家染丸(68)が28日まで検査入院していたという近況を明かし、「(体調面は)現状維持です。話の内容や考え方はしっかりしている。脳はしっかりしています」と元気な様子を報告。入院中に今回の二人会の話をしたところ、「たい平さんの演目に興味を示して、病室でYouTubeの『おかめ団子』を流して、聞かされました」と入院中のやりとりも明かした。染丸からは「交流を深めて、いろいろ得るように」と同会について激励を受けたという。