漫画「はだしのゲン」のワンシーンを利用したコラージュがネット上で流行しており、同作品の出版元である汐文社はイラスト転載についての見解を公式サイトで発表した。

 「はだしの-」は作者である故・中沢啓治さんが原爆による被爆体験を元に戦中戦後の時代を生き抜く人々を描いた自伝的漫画。その作中に登場するシーンの吹きだしや絵の一部などを変えてコラージュする遊びがネット上で人気になっており、ツイッターでは「♯ゲンコラ」などのハッシュタグとともに多くのコラ画像がアップされている。

 こうした状況を受けてか、汐文社は4日、公式サイト上に「弊社書籍内のイラストの転載について」との文書を掲載。同社著作物の2次使用に関する規定や注意事項を記したページを示し、「下記にあるように、弊社は、弊社書籍内のイラストやマンガの転載は基本的にお断りしています」「作品の著作権者が不利益を被るような内容であると弊社が判断した場合には、著作権者にお知らせしています」とした。