ザ・リーダー:関西ペイントの石野博社長 商社マンからの転身 100年企業のグローバル化戦略

関西ペイントの石野博社長(右)と高井美紀アナ=MBS提供
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関西ペイントの石野博社長(右)と高井美紀アナ=MBS提供

 経済界を引っ張る経営者にMBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人間像を映し出すドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)が10日午前5時から放送される。今回は1918年に兵庫県尼崎市で創業し、今年100周年を迎えた関西ペイントの石野博社長を紹介する。

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 石野社長は1951年生まれの67歳。灘中・灘高から東京大学法学部に進み、三菱商事に入社。自動車部門を担当し、中東やタイ、フィリピンなどに駐在。52歳のとき、東京タワーの塗料を手掛け、国内の自動車用塗料ではシェア50%を誇る老舗企業・関西ペイントへの転職を決意した。入社後、手薄だった海外展開に乗り出し、グローバル化と社内改革を推進。2013年社長に就任した。

 番組は、自社製品のしっくいで壁を塗ったという石野社長の自宅で収録。当時の社長から「線路の上を走れる運転手はいっぱいいる。でも線路を敷ける人はいない。だから来てくれ」と請われ、「旧弊を全部否定していたところを認めてもらったのが、ものすごくうれしかった」と商社マンからの転身を振り返る。「南アフリカの(塗料大手)買収が一番大きかった」というグローバル化への決断や、ビジネススタイルは「ネバーギブアップ」で「社長業はかなりプレッシャー。プライベートはなしと思っている。全従業員のためにいいことであれば何でもやるべき」という石野さんの生き方に迫る。

 「ザ・リーダー」は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のトップたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを高井アナが訪ね、人心掌握術、健康法、趣味、愛読書などさまざまな話を聞く。次回は7月8日午前5時から、関西エアポートの山谷佳之社長を紹介する。

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