昨年メジャーデビュー15周年を迎えたギタリスト押尾コータロー(50)が大阪市内で日刊スポーツの取材に答え、7月に名レーベル「ウィンダム・ヒル」の創始者でギタリストのウィリアム・アッカーマン(68)をゲストに迎えての東阪ライブツアーをPRした。アッカーマンは押尾自身が「音楽的に多大な影響を受けた」と敬愛してやまない、ヒーリングミュージックの先駆け的存在。16年9月に奈良・春日大社「林檎の庭奉納特別演奏」で共演した際、押尾からセッションを熱烈オファー。元々、米国の名ギタリスト・故マイケル・ヘッジスさんから押尾の才能を聞いていたというアッカーマンが快諾し、ライブの実現にこぎ着けた。押尾は「同じステージに立って一緒にセッションできることは、もちろん楽しみですが、一緒に食事したり、観光とか日本文化も味わっていただきたい」と、「心の師匠」と過ごす1週間を待ちわびている。「すごいうれしい」を繰り返す押尾の瞳は、“アコギ少年”の輝きそのもの。押尾自身のソロも聴き応え十分だが、アッカーマンも認めるギタリストのトッド・ボストンを加えた3人編成のステージは、最高峰のアコースティックギターによるセッションが期待できる。

 ライブは7月7、8日がビルボードライブ大阪、同13、14日がビルボードライブ東京で各日2回公演。詳しくは公式サイト(http://www.kotaro-oshio.com/)を参照。

 また押尾が昨年行った15周年ライブの模様を収録したブルーレイとDVD「15th Anniversary LIVE」を27日に発売する。大阪フェスティバルホールで行ったDEPAPEPEとのセッションや、東京オーチャードホールでのバイオリニスト葉加瀬太郎、チェリスト柏木広樹とのセッションも収めた。10周年の際もライブDVDをリリースしたが、「さらに5年分ブラッシュアップできた手応えがあります」と自信の記念盤に仕上がった。デビュー以来、世に出したミュージックビデオとショートフィルムも全曲収録。「ぜひ押さえて欲しい1枚ですね」と笑顔を見せた。