「笑点」で2代目ざぶとん運びを担当したタレントの毒蝮三太夫(82)が、2日に慢性閉塞(へいそく)性肺疾患で亡くなった落語家桂歌丸さん(享年81)をしのんだ。

 毒蝮は5日放送のフジテレビ系「バイキング」に出演。「笑点」初回から出演した歌丸さんが亡くなり、残るオリジナルメンバーは現在闘病中の林家こん平だけとなったことに「ほとんどいなくなったという感じだね。寂しい」とうなだれた。

 毒蝮は60年代後半にざぶとん運びを担当し、歌丸さんと共演したが、当時から歌丸さんが病気がちだったことに触れ、「50年くらい前から目方(体重)が少ないの。座布団に乗っけたまんま楽屋に運んだ覚えがある。それくらい軽かった」と振り返った。

 毒蝮は、歌丸さんが笑点を勇退した16年5月22日の放送にスペシャルゲストとして出演。それが歌丸さんと会った最後だったという。「すばらしい、新作から古典にあんなに鮮やかに切り替えて名人になった人は珍しい。真面目な方。ご冥福をお祈りします」と悼んだ。