東京・国立劇場で67年から始まった「歌舞伎鑑賞教室」の来場者が10日、600万人を達成した。

 中・高校生など歌舞伎初心者を対象にした教室で、94回目となる「日本振袖始」には中村時蔵、中村錦之助が出演。終演後にセレモニーが行われ、来場した学校の代表生徒に錦絵複製や国立劇場のマスコット「くろごちゃん」ぬいぐるみが贈られた。

 八岐大蛇(やまたのおろち)にふんした時蔵は「これに懲りず、また見に来てください。見に来ないと、食べちゃうぞ」とあいさつし、笑いを誘った。