お笑い芸人の宮川大輔さんが、映画「アントマン&ワスプ」(ペイトン・リード監督、8月31日公開)の日本語吹き替え版で声優を務めることが20日、分かった。映画はスーツを身に着けた途端1.5センチのミニチュアサイズになるというマーベル・スタジオの“異質”のヒーロー「アントマン」シリーズの新作。宮川さんは本作から登場する新キャラクターのFBI捜査官・ウーの声を担当する。
ウナギノボリ
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宮川さんが演じるウーは、ある大事件からアントマンを監視するが、生真面目すぎて空回りしてしまうFBI捜査官。アントマンたちと敵ゴーストが攻防を繰り広げる背後で、アントマンをしつこく追いかけ回すという役どころだ。関西出身の宮川さんは今回、初めて関西弁を“封印”した演技に挑戦している。
「アントマン」は、身に着けると体長が1.5センチに縮むというスーツを手に入れた主人公スコット・ラング(ポール・ラッドさん)が、スーツを開発したハンク・ピム博士(マイケル・ダグラスさん)と彼の娘のホープ・バン・ダイン(エバンジェリン・リリーさん)の特訓で決死のミッションに挑むというストーリー。
「アントマン&ワスプ」は、愛娘ともなかなか会えず、現在もFBI(米国連邦捜査局)の監視下に置かれているスコットの前に、新型スーツの力を手に入れたワスプことホープとピム博士が「力を借りたい」と現れる。アントマンの秘密を狙って、謎の敵ゴーストがピム博士とホープを狙っているというが……という展開。
――今回吹き替えの収録をされてみていかがでしたか?
正直、やっぱり難しいですね。映画やドラマに出させてもらったことはあるんですけど、自分やと(自分が演じると)やっぱり自分じゃないですか。だから、「“ウー”ってどんな声なんやろ」とか考えながらやって、自分の声を聞いた時、若すぎるとか優しすぎるのかなとかいろいろなことを思いました。でも監督さんが、「迷わんと一回バンと決めてから、いろいろ膨らましていった方が失敗はないです!」と言ってくれたんで、自信持っていきました。ただ1カ所、僕が失敗してちょっとおネエみたいになった時があったんですよ。「どいて!」みたいな(笑い)。失敗した! と僕は笑ったんですが、「今のいいですね!」となって、そこから乗せていただいたというか、ウーができたというか。それは自分でもびっくりしました。
――普段は関西弁の中、標準語の役で難しかったことは?
周りにも標準語の男の人があんまりいないんですよ。関西出身ばかりで。だから、いざ自分がやろうと思ったら、「やめて!」みたいな女の人みたいな感じで言いそうになるんですよ。なので、そこは苦労しましたね。
――宮川さんといえば、いろいろなことに体当たりなイメージですが、声だけの演技はそれに比べて簡単でしたか?
いや、逆ですよ! 「春巻き10本食え!」って言われる方がまだ楽ですよ。本当に難しい。
――宮川さん演じるアントマンを追跡するFBI捜査官のウーはどんな役ですか?
熱い人だけど空回りしているところもあったり、間抜けなところもあって面白い人やなと思いますね。どこかで出てきたら、「まだ出てきよった!(笑い)」みたいな。演じていても大事(な存在)やなと思いますね。
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