2016年に亡くなった英国の世界的ロック歌手、デビッド・ボウイさんが16歳の時に初めて楽曲を録音した際の音源が見つかり、英競売会社のオメガ・オークションズは23日、英国内で9月に競売に掛けると発表した。1万ポンド(約146万円)程度の値が付くと予想されている。

 音源は1963年にロンドン南部のスタジオで録音されたもので、ボウイさんが当時所属していたバンド「コンラッズ」のボーカルとして歌声を披露している。レコード会社向けのデモテープとして録音されたが、採用はされなかったという。

 英メディアによると、このバンドの元メンバーが引っ越しをした際、車庫の屋根裏部屋で音源が録音されたテープを発見した。

 ボウイさんは69年の「スペイス・オディティ」のヒットで人気歌手となり、96年に「ロックの殿堂」入りを果たした。オメガ社は「スターになる前の駆け出しの頃の貴重な録音。ファンにとっては重要で、歴史的価値という面からも非常に興味深い」と話している。