富田靖子(49)松下洸平(31)共演舞台「母と暮せば」(10月5~21日、東京・新宿の紀伊国屋ホール)の制作発表が27日、都内で行われた。

 故・井上ひさしさん原案の舞台化で、長崎を舞台に被爆した母と亡くなった息子を描く。15年に吉永小百合(73)と嵐の二宮和也(35)共演で映画化された。舞台版は、映画版でメガホンを取った山田洋次氏(86)が監修を務め、富田と松下の2人芝居で描かれる。

 富田の舞台出演は7年ぶり。「九州出身ということもあり、一生懸命やりたいと思っています。大切にしたいのは息子を失った喪失感。壮絶な喪失感と向き合いながら、作っていければ」と意気込んだ。息子を演じる松下は「戦争を知らない世代、次の世代にも、家族とは何か、人と人が争い合うことで生まれる残虐さや悲しみを届けられたら」と話した。