米人気ドラマ「ゴシップガール」シリーズのチャック・バス役でブレークした俳優エド・ウェストウィック(31)が、複数の女性から訴えられた性的暴行容疑が、証拠不十分のために不起訴となったと、米バラエティー誌が報じた。ウェストウィックを巡っては、女優クリスティーナ・コーエンが昨年、「2014年にレイプされた」とSNSで告白し、その後も女優オレリー・ウィンら別の女性2人からも同様に性的暴行を受けたと告発されていた。ウェストウィックは「女性に無理やり乱暴したことは絶対にない。汚名をすすぐために警察の捜査に協力している」と語り、容疑を完全否定していた。

 ロサンゼルス市警察はコーエンの告白を受けて本件を調査をしていたが、3件のうち2件は証拠不十分で無罪放免となり、残る1件も被害者と連絡が取れなかったことから不起訴となったという。ウェストウィックは一連の告発によって撮影済みだった英BBCテレビのドラマから出演シーンを全てカットされた他、仕事を干されるなどしていた。ウェストウィックの弁護士は、「3人の女性の主張は真実ではないことは最初から明らかでしたが、容疑が晴れるまでに8カ月もの時間がかかり、その間に誤った判断をした人がいたことは残念です」と語っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)