EXILE一族の7人組グループGENERATIONS(ジェネレーションズ)が5日、東京ドームで、全国4大ドームツアー「UNITED JOURNEY」の最終公演を行った。グループ初の単独ドームツアーは、5月のナゴヤドーム公演を皮切りに10公演で41万5000人を動員。下積み時代も長かった一族の“三男”が憧れのドームツアーを完走して、新たな目標も掲げた。

 5万人の大歓声が、7人のためだけに降り注がれた。アリーナ席の花道ステージに立った7人は、かみしめるように受け止めた。これまで、一族のメンバーとして先輩のドームのステージに立った経験はあったが、単独公演は、ひと味もふた味も違った。

 片寄涼太(23)が「最高の旅にしましょう!」と笑顔で呼びかけると、代表曲「AGEHA」「PIERROT」など次々と披露して会場を沸かせた。

 デビュー前の11年7月から、まだ候補生扱いだったメンバーは全国のショッピングモールを飛び回り、「夢者修行」と呼ばれるイベントを約2年間行った。時には20人ほどの観客の前で歌ったことも。東京ドームと同じ敷地内の「ラクーアガーデン」でも、何度も歌い踊った。小森隼(23)は「ドームを見ながら、いつかあそこでやるんだと思ってやってきました」。片寄は「初めてラクーアで1000人くらい集まったイベントですごく喜び合ったのは覚えてます。あの時の感動を忘れずにここまで来られた」と振り返る。

 15年の全国ホールツアー、16年と17年の全国アリーナツアー、同時に海外公演も行って経験を積んできた。今回のドームツアーでは、数原龍友(25)がドラム演奏、片寄がピアノの弾き語りなど、各メンバーが新たな挑戦も行った。小森は「今まではグループのチーム感で来たけれど、今回で1人1人に頼れるようになった」と成長も実感した。

 “長男”EXILEは今年から再始動し、9月から全国5大ドームツアーを開催。“次男”の三代目J Soul Brothersは昨年、歴代最多となる年間37回ドーム公演を行うなど、先を走る。

 初のドームツアーを完走し、メンバー間では「次はスタジアムツアー」と新たな目標を掲げる。EXILEが10年に行ったスタジアムツアーに、サポートダンサーとして参加していた中務裕太(25)は「7人でやれたらすごいことですよね」と夢を膨らませた。7人の旅路は、まだ始まったばかりだ。【大友陽平】