男性3人組ユニット、w-inds.が7日、全国ツアーのファイナル公演を東京国際フォーラムで行った。

全国で11公演を行ったツアーでは、デビューから18年目で、初めてダンサーを付けずに3人だけでライブを行った。橘慶太(32)は「音楽性に特化したツアーだった。ダンサーがいないだけに、すごく自由度が高くて、初日から手応えを感じることができた。w-inds.としての新たな可能性も感じたし、ここからが新しいチャレンジです」と約5000人のファンにツアーの意義を強調した。

ツアーのラストを飾る“サプライズ”として、アンコールの時に10回目となる単独香港公演を今年12月8日に行うと発表。15年に香港総領事から「在外公館長表彰」を授与されるなど、国内よりも海外で人気が高い3人にとって、大きな節目の海外公演になる。

緒方龍一(32)と千葉涼平(33)の2人は、6日未明の「平成30年北海道胆振東部地震」で大きな被害を受けた札幌市で生まれ育った。緒方は「この公演に来られなかった人もいる。その人たちにも届くように」と全力のパフォーマンスを誓い、千葉は「あの地域にはこれまで大きな地震がなかったのですごく衝撃でした。電気と水が止まっていては病気の人は薬も飲めない。すごく心配です」と故郷を思いやった。

橘は「被災地に今すぐに行くと迷惑を掛けることになるので、生活が戻ってきたタイミングで、自分たちのエンターテインメント性で笑顔を取り戻す役に立てたらいい」。復興の様子を見ながら現地に駆けつけたいという思いを語った。