松田龍平(35)が8日、東京・TOHOシネマズシャンテで、将棋の世界を描いた主演映画「泣き虫しょったんの奇跡」(豊田利晃監督)の公開記念舞台あいさつに出席し、日本将棋連盟から、初段の免状を贈呈された。

同作は、アマチュアからプロ棋士になった瀬川晶司五段(48)の実話原作の映画化。初段免状の贈呈は、映画を通じて将棋文化の普及に貢献したことが理由。

松田は「全然弱いんですけど…」と恐縮しながらも、免状を受け取ると「あ、松田初段です。僕に挑戦したい方がいればどしどし。受けて立つんで」と話して、笑わせた。

撮影前から将棋指導を行っていた瀬川五段は、松田について「真摯(しんし)に将棋の作法から取り組み、短期間に格段の上達を遂げた。得意戦法は四間飛車で、攻守にバランスの取れた棋風」とコメントしている。

また、主人公の少年時代を、窪塚洋介(39)の長男窪塚愛流(14)が演じ、俳優デビューした。

この日、人生初の舞台あいさつをした愛流は「生まれて初めての映画の撮影、うまくできるか不安だったんですけど、自分なりに精いっぱいやろうと思いました。泣くシーンが難しかったです」。完成作を見た感想を聞かれ「自分ってすごいんだなと思いました」と答えた。

ほかに永山絢斗、渋川清彦、新井浩文、松たか子が出席。