引退する安室奈美恵(40)に向けて、古くから知る人が日刊スポーツの取材に応じた。安室がデビューまもないころに日本テレビ系「THE夜もヒッパレ!」で共演していた中山秀征(51)は「出会った時から天才少女だと思いました」と振り返る。

安室はデビュー間もない95年から約2年間、「THE夜もヒッパレ!」にレギュラー出演した。中山とはコンビを組むコーナーもあった。

「本人は当時からしゃべるのが苦手と言ってましたが、とにかく勘が良くて、天才的でした。ネタ的なこともやって迷惑をかけたこともあったと思うけど、一生懸命やってくれましたし、努力は見せないけど、絶対に一発で決めてくる。こういう子が天下をとるんだと、会った瞬間に思わせてくれました」

それでいて普段は屈託がないといい「普通はだんだん『中山さん』『秀さん』になってくるんだけど、ずっと『秀ちゃん』なの(笑い)。近所の妹のような人なつっこさがあった」。

人気に火がつき始め、ソロ歌手としてブレークしていく過程を、共演を通じて見守ってきた。「人の何倍も成長が速いと思ってました。だから40歳で引退という気持ちも分かる気がするし、次の展開にいくのが人より速いのは当たり前だと思います」と引退に理解を示す。

最後は「もちろん残念だし、寂しいけれど、次の安室奈美恵ってどうなるんだろう? って想像しちゃいます。縁あって若いときに出会えたことは僕にとっても財産。またどこかで機会があって、一杯飲める日が来たらいいな。お疲れさまでした」とねぎらった。