カンテレ開局60周年特別ドラマ「なめとんか やしきたかじん誕生物語」(11月20日午後7時、関西ローカル)の追加キャストが4日、同局から発表され、出演するお笑いコンビ「NON STYLE」石田明(38)、山口智充(49)、西村和彦(52)がコメントを寄せた。

関西の視聴率男と呼ばれ、歌手やテレビタレントとして人気を博し、14年1月に亡くなったやしきたかじんさん(享年64)。その知られざる長い下積み時代から晩年までを、本人の著書や関係者への取材を基にフィクションで描く。主演の駿河太郎がたかじんさん役を務め、縁の多くの人物が出演する。

たかじんさんの高校時代の親友で、歌詞を提供する作詞家・山崎を演じる石田は、たかじんさんの番組で前説の経験があるという。初対面の時を振り返り「17~18年くらい前。楽屋へあいさつに行ったらシャンパンやワインがテーブルに広がっててびっくりした。『うわっ! これが芸能界か?』って思いましたね。今もセリフで『たかじん!』って呼ぶところがあるんですけど、油断すると『たかじんさん』って言うてしまうんです」とその迫力に圧倒されたエピソードを明かした。

父親のようにたかじんさんを見守った恩人・佐々木を演じる山口は「佐々木さんという方は、本(著書)を読ませていただいて知りました。写真を見るとオールバックで、人となりも太陽のように明るくて豪快な人。面倒見もよい人物のようで、自分的には入りやすいと思いました」。

たかじんさんの歌の才能を見いだし、レコードデビューさせた社員がモデルの竹中を演じる西村は、行きつけのバーでよく、たかじんさんと一緒になったという。「非常に優しい人であり、勉強家。何度も番組に呼んでもらって共演させてもらった。気を使ってくれるし、常に人に感謝するハートを持ち続けていた人」と印象を話し、出演については「すごくありがたくてぜいたくなこと。呼んでいただいた幸せをかみしめながら、下手打たんように頑張らなあかんなと思います」と喜びを語った。

その他、オール巨人や秋野暢子、遙洋子らたかじんさんに縁深い豪華出演者が登場する。