日本パンダ保護協会名誉会長を務める黒柳徹子(85)のパンダ愛は今も変わらない。最近も中国のパンダに会いに行った際、売店で親子パンダのぬいぐるみを買ってしまったという。「迷ったけど、後悔するのが嫌だったから、買っちゃおうって。この年になると物を減らしたりするけど、つい今でも(パンダのぬいぐるみを)買っちゃうの」と笑顔を見せた。

先日、黒柳が出席した「もっとSU・TE・KI! 展」(東京・日本橋高島屋)内覧会を取材した。ビーズ刺しゅうデザイナー田川啓二氏とともに、個人でコレクションする貴重な品々を共同展示。黒柳は小学生の時、初めて手にして、パンダに興味を持つきっかけとなった、門外不出のパンダのぬいるぐみも展示した。

報道カメラマンだった叔父がニューヨークから帰国した際のお土産だった。「子供のころから大事にしていて、戦争中もリュックサックに入れて逃げました」と幼少期を振り返った。さらに「パンダのぬいぐるみはいっぱい持っていますが、かわいいのはそんなにいない」と力説した。

門外不出のパンダは茶色に変色していたが、目が小さくクリッとしており、手を広げた格好も含め、確かにとてもかわいかった。戦火をくぐり抜け、今もかわいがられている茶色のパンダに、黒柳の長年にわたるパンダ愛をあらためてしみじみと感じた。