趣里(28)主演映画「生きてるだけで、愛。」(関根光才監督)の公開記念舞台あいさつが10日、都内で行われ、趣里と関根光才監督、共演の菅田将暉(25)仲里依紗(29)西田尚美(46)が登壇した。

躁鬱(そううつ)に悩む女性と彼女を取り巻く人々を描き、生きづらさを抱える人々への肯定のメッセージを込めた作品。難役に挑んだ趣里は「人生には変えたくても変えられないこと、分かっていてもどうしようもないことがあると思う。『誰かと繋がっている』と少しでも感じる瞬間があるから、明日に向かっていけると思う」と、演じた役と同じ悩みを持つ人々へエールを送った。

キャストはタイトルにちなみ「○○だけで、愛。」というテーマでフリップトークを繰り広げた。関根監督は作品のテーマに沿って「人と違うだけで、愛。」、麺好きの西田は「すするだけで、愛。」、育児と仕事を両立させている仲は「健康だけで、愛。」と、それぞれらしさあふれる解答を披露した。

2人のフリップを見た菅田は「全然出したくない」「間違えたなあ」と恥ずかしがりながらも、「シューマイにはからしだけで、愛。」と書いたフリップをオープン。シューマイには塩派というマネジャーと討論したことを明かし、「しょうゆがいい人、ラー油もほしい人(もいる)。俺はからしだけ!」と主張した。

これを受けた趣里は「からし+酢+しょうゆ」派だと明かし、会場も大多数がこの答えに。菅田は「俺、からし酢じょうゆってジャンルを知らないよ!」と驚き、「シューマイは人それぞれなんですよ~」と自身が持ち出したテーマの奥深さを味わっていた。

趣里は「おひとりさまだけで、愛。」とつづった。「(大好きな)かき氷(と書くこと)を禁止されたんです。なんでも1人が好きで、カラオケとか食べに行くのとか、1人が大好き。ちょっとした旅行も1人で行きます」と、意外な一面を明かした。