昭和を代表する喜劇役者藤山寛美さん(享年60)の孫で、松竹新喜劇で活躍する藤山扇治郎(31)と、元宝塚歌劇団星組トップスターの北翔海莉(ほくしょう・かいり)が10日、結婚した。松竹新喜劇がファクスで報道各社に報告した。

2人の出会いは、共に主演した今年5月の大阪松竹座公演「蘭~緒方洪庵 浪華の事件帳~」だったという。扇治郎は女優藤山直美(59)のおいにあたるが、公演前の取材会で扇治郎は「北翔さんとの舞台をすごく(直美が)喜んでくれた。いいご縁としか言いようがない」と話していた。

扇治郎は出会いを振り返って「彼女の心のきれいさ、人に対する思いやり、温かな優しさに心奪われ、自分が忘れかけていたことを気づかせてくれました。繊細な感情の持ち主の彼女を一生かけて守りたいと思いました」と決意のコメント。北翔は「言葉や理屈ではなく、しっくりとくる安心感があり、彼となら喜びも痛みも分かち合い、どんな山でも登っていけると思いました」とつづった。

また直美も「このたびはおめでとうございます。体に気をつけておふたりで温かい家庭を育んでください。ごひいきさま、スタッフの皆様、お友達に愛される俳優として頑張っていただきたいと思います」と祝福のメッセージを寄せた。

扇治郎は放送中のNHK連続テレビ小説「まんぷく」に出演中。安藤サクラ演じるヒロイン福子への恋心から、事あるごとに缶詰めをプレゼントしてアピールする職場の同僚、野呂を演じて存在感を発揮した。残念ながらドラマ内では恋に破れた扇治郎だが、プライベートでは最高の幸せを手に入れた。