羽生結弦、右足痛乗り越え連勝で男子初GP10勝!ファイナル確定も「悔しさがメラメラ」

男子フリーの演技を終え、笑顔を見せる羽生結弦(共同)
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 「フィギュアスケート・ロシア杯」(17日、モスクワ)

 SP首位の羽生結弦(23)=ANA=が転倒があったものの167・89点、SPとの合計278・42点でフィンランド大会に続くGPシリーズ連勝を果たし、日本男子初の10勝目を達成。上位6選手が出場できるグランプリファイナルの出場も決めた。友野一希は238・73点で3位に入り、GPシリーズで初めて表彰台に立った。羽生はテレビ朝日によるインタビューには「悔しさがメラメラ」と複雑な思いを吐き出した。

 この日に行われた公式練習で転倒し、右足の状態が不安視されていたが、冒頭は4回転サルコーを跳び美しく着氷。続いて単独の4回転トーループも余裕を持って決めた。ジャンプでは3回転ループ、3回転フリップを着氷。4回転-1回転-3回転は何とかこらえた。

 しかし、3回転アクセルは転倒してしまう。SPと2本の演技をノーミスで揃えることを目標に掲げていた羽生としては完璧とは言えない内容となったが、最後まで演じ切った。終了後は少し悔しそうな表情で何か言葉を発し、自分の右足首をかるくたたいていた。

 テレビ朝日によるインタビューでは「情けない演技だったので申し訳ない気持ちでいっぱいです」とすまなさそうな表情で語った。右足首を痛めながら結果を出し、「頑張ったかなと思っています。足首が緩いので、もうどうしようもないんですけど。これも羽生結弦だということを考えながら、これからも応援してくださったらうれしいなと思います」と複雑な思いを吐露した。

 会場入りした際には自身の足で力強く歩いていたが、実際には「アップもまともにできないだろうな」と思っていたという。「今回、作戦としてはよかったと思いますので、こういう状態でもある程度飛べるというのは良かったと思います」と逆境での演技という意味では収穫を得た様子だった。

 ただ、完璧を目指す王者にとっては課題が残った。「悔しさがメラメラなので、これからまた頑張ります」とインタビューを結んだ。

 羽生は前日のSPでほぼ完璧な演技を披露し、自己最高を更新する110・53点をマークしていた。

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